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平安初期の文人官僚
栄光と苦悩
井上辰雄著
A5判 320頁
2013年3月発行
定価
8,800 円 (本体8,000 円+税)
ISBN 978-4-8273-1260-7
発売日 2013/04
品切れ
大好評『嵯峨天皇と文人官僚』の姉妹編
「承和の変」を契機に、藤原良房が俄に政権の中心に躍り出て、初期の摂関家が芽生えて来たこの時代。
初期摂関家の台頭にともない、かつて嵯峨天皇をはじめ淳和天皇、仁明天皇と文人的資質を介して結ばれていた精神的紐帯と誇りを失われていかざるを得なかった文人官僚は、次第に摂関家を中心とした藤原一門にその席を譲らざるを得なくなっていく。
そのような困難にもめげず、最後まで文人官僚の節操を堅持し、その誇りを捨てず、自己の生きざまを貫き通した人物は存在しつづけた。
本書では、その内10人を採り上げ、文人官僚の栄光と苦悩、そしてその終焉を綴る。
【目次】
序章
Ⅰ 淳和天皇 ─謙譲の帝─
Ⅱ 仁明天皇 ─聡明多才の帝─
Ⅲ 僧正遍照 ─洒脱な僧侶─
Ⅳ 小野篁 ─偉丈夫の文人─
Ⅴ 紀夏井 ─清爽な文人官僚─
Ⅵ 南渕年名 ─清幹の良吏─
Ⅶ 橘良基 ─狷狭な能吏─
Ⅷ 藤原冬緒 ─骨鯁の臣─
Ⅸ 菅原道真 ─悲劇の鴻儒─
Ⅹ 紀長谷雄 ─節操の文人─
【著者紹介】(発行当時のものです)
井上辰雄(いのうえ・たつお)
1928年東京都生まれ。
東京大学文学部国史科卒業。
東京大学大学院(旧制)満期修了。文学博士。
筑波大学名誉教授。
著書に『正税帳の研究』『嵯峨天皇と文人官僚』『平安儒者の家 大江家のひとびと』など。
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