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質地請戻し慣行の構造を解明し、百姓的所持の特質と歴史的構造、東アジア規模での小農展開と土地所有の比較の基軸を提起し、近代的土地所有の相対化に及ぶ視座をも提供する。17~19世紀の東アジア比較史への関心が高まるなか、重要な役割を果たす。
【目次】
序章 日本近世の百姓的所持と東アジア小農社会
Ⅰ 小百姓的所持の形成と土地売買
第1章 近世前期の検地名請と小百姓
第2章 元禄期の小百姓的所持と家
Ⅱ 近世質地請戻し慣行の成立
第3章 越後における検地名請と質地請戻し慣行
第4章 南会津地域における質地と請戻し
Ⅲ 近世質地請戻し慣行と分付記載
第5章 近世後期の分付記載について
第6章 幕末期の質地請戻しと検地名請の一事例
第7章 質地出入りと請戻し慣行の展開
Ⅳ 世直しと田畑入狂い騒動
第8章 幕末維新期の田畑入狂いと村方騒動
第9章 幕末維新期の田畑押領騒動と地所払い下げ
第10章 常陸西部における分郷支配の解体と村方騒動
Ⅴ 研究史的覚書
第11章 村方騒動と世直し
第12章 近世質地請戻し慣行についての覚書
第13章 百姓的世界の地平
第14章 日本近世の土地所有意識
第15章 東アジア小農社会と農民の土地所有
【著者紹介】(発行当時のものです)
白川部達夫(しらかわべ・たつお)
1949年北海道生まれ。
立正大学文学部卒業。
法政大学大学院人文科学研究科単位取得満期退学。
博士(文学)。
東洋大学文学部教授。
著書に『近世の村と民衆運動』、編に『髙梨家近世文書 醤油醸造家と地域社会 Ⅰ』『髙梨家近世文書 醤油醸造家と地域社会 Ⅱ』など。
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