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日本古代の家族の特質を、所有・経営・居住・継承・血縁紐帯等、主要な側面から歴史学的に解明。
全体を通じ、古代における家父長制家族の未成立、共同体的所有・経営を前提とした男女の対等に近い関係、日常的生活単位における母系紐帯の重要性を明らかにし、従来の古代社会研究に大きな変更を迫る、女性史・婚姻史・家族史を総合した、たぐいまれな研究成果の集大成。
【目次(下巻)】
Ⅱ 家族の具体的形態
第一章 律令国家における嫡庶子制について
第一節 律令条文における嫡庶子制
第二節 籍帳における嫡庶子制
第三節 嫡庶子制の実体をめぐる二、三の問題
第二章 日本古代の豪貴族層における家族の特質について
第一節 豪族層における父母と既婚男子の異居
第二節 豪族層における父母と既婚男子の別家・別産・別経営
第三節 八世紀貴族層における父家からの全男子の別家形成
第三章 日本古代家族の規定的血縁紐帯について
第一節 高群逸枝説の紹介と検討
第二節 七世紀後半以降一〇世紀初めに至る時期の血縁紐帯
第三節 血縁紐帯のあり方と家族・婚姻形態
第四章 実態としての「家族」 -集落と関連して-
第一節 文献史料からみた「家族」
第二節 考古学からみた「家族」の素描
付論 集落の実態についての素描
Ⅲ 考古学の家族・共同体論批判
-田中良之著『古墳時代親族構造の研究』批判-
第一章 古墳時代における家族の特質について
第一節 親族関係モデル批判
第二節 日本古代における夫婦合葬の一般的不在
第二章 日本古代における家族・共同体論批判
-都出比呂志著『日本農耕社会の成立過程』批判-
第一節 都出著書での家族・共同体論の紹介
第二節 都出の家族・共同体論批判
【著者紹介】(発行当時のものです)
関口裕子(せきぐち・ひろこ)
1935年東京都生まれ。
東京大学文学部国史学科卒業。
東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。
元清泉女子大学非常勤講師・在野研究者。
2002年逝去。
著書に『日本古代家族史の研究(上)』『日本古代婚姻史の研究(上・下)』『日本古代女性史の研究』『日本古代社会の研究』など。
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