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日本古代の家族の特質を、所有・経営・居住・継承・血縁紐帯等、主要な側面から歴史学的に解明。
全体を通じ、古代における家父長制家族の未成立、共同体的所有・経営を前提とした男女の対等に近い関係、日常的生活単位における母系紐帯の重要性を明らかにし、従来の古代社会研究に大きな変更を迫る、女性史・婚姻史・家族史を総合した、たぐいまれな研究成果の集大成。
【目次(上巻)】
序論 古代家族・共同体論の研究史の検討
第一章 戦時中に達成された藤間生大・石母田正の
家族・共同体論の学説的検討
第一節 渡部義通の家族・共同体論
第二節 藤間生大・石母田正の家族・共同体論
第二章 戦後の家族・共同体論の学説史的検討
第一節 父系家族説
第二節 母系家族説
第三説 双系家族説
Ⅰ 家族の本質 -所有と経営-
第一章 古代における日本と中国の所有・家族形態の相違について
第一節 中国における所有の概観
第二節 日本における所有の概観
第三節 日本における所有の実態
第四節 中国における所有の実態
第五節 借財権をめぐる日中の相違
付論 中国における女性「保証」人
第二章 日本古代における個別経営の未成立
第一節 吉村武彦説に対する全体的批判
第二節 黒井峯の単位集団=単位群と経済的単位
第三節 黒井峯の「単位集団」の存否
第四節 黒井峯遺跡の単位群間の隔差
第五節 黒井峯遺跡の人間集団と聚落
第六節 Ⅰ=Ⅵ群と他群の関連にみる単位群=個別経営の未成立
第三章 個別経営の未成立の総括
第一節 出挙と逃亡の単位
第二節 特定の人格により表される「共同体」・村落
第三節 ヤカツカミノ祭り
第四節 家号の存否
第五節 日本古代の共同体解体の特殊性
第六説 個別経営の成立
第七節 所有と経営の歴史過程
【著者紹介】(発行当時のものです)
関口裕子(せきぐち・ひろこ)
1935年東京都生まれ。
東京大学文学部国史学科卒業。
東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。
元清泉女子大学非常勤講師・在野研究者。
2002年逝去。
著書に『日本古代家族史の研究(下)』『日本古代婚姻史の研究(上・下)』『日本古代女性史の研究』『日本古代社会の研究』など。
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