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本書は、日本木簡の史料的性格を論じた第1部、木簡や正倉院文書に現われた漢籍類を上代の文学や学問との関係から考察した第2部、正倉院文書の史料的性格・内容に関する論考の3部からなる。特に古文書学的視座をもって、これらの有機的把握を試み、未開拓分野に新事実を提供する。
新稿6篇と付録「天皇号の成立年代について」を含む新進気鋭の論集。
【目次】
第一部 日本木簡の性格
奈良平安時代の文献に現れた木簡
成選短冊と平城京出土の考選木簡
正倉院伝世木簡の筆者
美術に現れた木簡
木簡の書風について
第二部 木簡と上代文学
『論語』『千字文』と藤原京木簡
平城京出土木簡所見の『文選』李善注
『王勃集』と平城宮木簡
大宰府出土木簡にみえる「魏徴時務策」考
奈良時代における『文選』の普及
王義之の手本
天智紀にみえる「月生」の語について
付 玉來の詩賦
第三部 正倉院文書叢考
金光明寺写経所における反故文書の利用について
正倉院蔵鳥兜残欠より発見された奈良時代の文書と墨画
鳥毛立女屏風下貼文書の研究
正倉院氈の墨書と新羅の対外交易
調墨書銘二題
天平十八年の遣唐使派遣計画
付 伝トルファン出土樹下美人図について
付録 天皇号の成立年代について
【著者紹介】(発行当時のものです)
東野治之(とうの・はるゆき)
1946年兵庫県生まれ。
大阪市立大学大学院修士課程(国史学専攻)修了。
大阪大学文学部教授。
著書に『日本古代木簡の研究』『長屋王家木簡の研究』『大和古寺の研究』『金剛寺本 遊仙窟』など。
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