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塙選書99
カミ・〈神〉の誕生
縄文・弥生・古墳時代の原始日本社会において
カミはどのようにして生まれたのか?
日本人の宗教世界の源流を全面的に解明する。
日本の国が形成される過程にあった、縄文・弥生・古墳時代の人々は何を考えて生活していたのだろうか。
恐ろしい存在は超自然的な力をもつ存在へ、そしてついにはカミの出現につながる。
蛇神や性信仰、また『魏志』倭人伝などを手掛かりに、古代人の豊かな精神生活の復元を試みるとともに、日本人の宗教世界の源流を全面的に解明する。
【目次】
1 蛇神信仰 -カミ(神)の出現-
2 霊魂の信仰
イ(神聖なもの)の信仰
ヒ(霊)の信仰
サ(神聖さ)の信仰
チ(神霊)の信仰
ミ(神)の信仰
3 縄文の女神と弥生・古墳時代の女神
土偶破壊の理由
縄文時代の女神と弥生・古墳時代の女神
シコメ・シコヲ
死の神・イザナミ
食用植物起源の女神
天照大神=地母神
付論 エリアーデの永遠回帰論
4 山の神の系譜
5 『魏志』倭人伝の宗教世界
6 金属器出現の驚異
矛と刀剣
銅鐸・鈴・鉦
石工・土器作りと冶金工
鏡
7 原始宗教における性信仰
8 ムスヒ -蒸し生み出す霊力-
湯立神楽と盟神探湯
9 ヒジリ -原始日本のシャーマン-
ヒジリとは
ヒジリの生活
験競べ -ヒジリの超能力の証明-
霊の支配 -シャーマンの役割-
10 ハレとケとケガレ
ケとケガレ
原始社会の「罪」について
ハレ
お正月
11 ミソギ・ハラヘ(祓除)とコリ -原始社会における「罪と罰」-
傷身儀礼とミソギ・ハラヘ
大祓
千座置戸で罪を贖う
犯罪としての罪
12 葬式と先祖
死者に対する恐れ
先祖の位置
ハフリ(祝)
【著者紹介】(発行当時のものです)
角林文雄(かくばやし・ふみお)
1940年大阪府生まれ。
立命館大学文学部修士課程修了。
オーストラリア・クィーンズランド大学歴史学科シニア・テューター、ニュージーランド・マッセー大学東アジア学科講師を歴任。
著書に『『日本書紀』神代巻全注釈』『日本国誕生の風景』など。
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