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前著『日本古代政治史研究』につぐ著者の第２論文集。
過去二十数年間に発表した戸籍・計帳の研究、ならびにそれに付随する村落・家族など古代社会に関する論考および日本における「戸」の源流/造籍と大化改新詔/古代村落制度の問題/古代村落と郷里制/律令制の社会機構など２０篇を収録。
読者の便を考え巻末に現存古代籍帳一覧表を付す。

【目次】
１　日本における「戸」の源流
２　十二支と古代人名
３　造籍と大化改新詔
４　戸籍記載の女子年齢に関する疑問
５　籍帳にみえる残疾・癈疾・篤疾
６　いわゆる「陸奥国戸籍」の残簡
７　右京計帳手実について
８　但波吉備麻呂の計帳手実をめぐって
９　古代村落制度の問題
10　古代村落と郷里制
11　律令制の社会機構
12　家・戸・保
13　東大寺領越前庄園の復原と口分田耕営の実態
14　班田図と条里制
15　山代忌寸真作と蚊屋忌寸秋庭
16　倉印管見
17　古記と雑徭
18　賃租二題

【著者紹介】（発行当時のものです）
岸俊男（きし・としお）
1920年奈良県生まれ。
京都大学文学部史学科卒業。
愛知学院大学文学部教授・橿原考古学研究所長を歴任。
京都大学名誉教授。
1987年逝去。
著書に『日本古代政治史研究』『日本古代文物の研究』『古代宮都の探究』など。