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塙選書94
本書は、優れて知の問題である万葉歌の表現方法の成立を課題とする。
古代歌謡ならぬ記紀歌謡はどのようにしてその成立以前と規定しうるのか。
それをめぐって、成立への契機が分析され、転換的と言えるような成立が論述される。
成立した方法は、人麻呂とその時代に継承され深まる。継承であり、或る達成である人麻呂的なるものはそこに位置をもつ。
【目次】
序章 狩りの歌・巫女のことば
1 遊猟への献歌
2 狩りの古代学
3 狩りの詞章-天皇の狩り(1)
4 狩り、「幸福なる勤め」-天皇の狩り(2)
5 巫女のことば
第1章 以前としての記紀歌謡
1 記紀歌謡の概念
2 研究史(1)
3 研究史(2)
4 意味と記憶-夷振
第2章 記紀歌謡の方法
1 伝承の記載-方法への興味
2 配列と構成-記歌謡と紀歌謡
3 読み替え・改作-方法の習練
第3章 万葉歌の中の記紀歌謡
1 挽歌と山讃め歌
2 挽歌的なものと相聞歌
第4章 記紀歌謡の中の万葉
1 衣通郎姫の歌・紀65
2 「孝徳紀」挽歌二首
3 「斉明紀」挽歌六首
第5章 万葉の知、その成立
1 初期万葉-拓かれる世界
2 成立以前-人麻呂の時代
【著者紹介】(発行当時のものです)
内田賢徳(うちだ・まさのり)
1947年島根県生まれ。
京都大学文学部卒業(国語学国文学専攻)。
京都大学大学院文学研究科博士課程中途退学。
京都大学大学院人間・環境学研究科教授。
著書に『上代日本語表現と訓詁』、校注に『初出版 死者の書』など。
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