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帝国日本で活躍した35人のアスリートの生きざまを描き、
内地と外地をあわせたスポーツの全体像に迫る。
戦前のスポーツ界で大きな存在であった満洲を中心に、朝鮮・台湾・内地で活躍した、帝国日本のアスリート35人。
「帝国日本」を内包しながらスポーツに取り組み、多様に生きたあるいは生きざるをえなかった、それぞれの人生を描き、満洲・朝鮮・台湾・内地をあわせた帝国日本におけるスポーツの全体像を明らかにする試み。
【目次】
まえがき――満洲のスポーツから帝国日本のスポーツへ
プロローグ ネットワークから見る帝国日本のスポーツ
第一部 満洲
1 中村是公 満鉄総裁とスポーツ
2 河本大作 軍人と野球
3 岡部平太 満洲スポーツの父
4 星野直樹 スポーツ好きの官僚たち
5 中沢不二雄 満洲野球界のドン
6 斎藤兼吉 「水陸両棲」の万能選手
7 富木謙治 合気道競技の確立者
8 浜崎真二 満洲倶楽部の小さな大投手
9 谷口五郞 朝鮮育ちの大連実業団エース
10 宮畑虎彦 「競技の人」から「体育の人」へ
11 小谷澄之 「日本」の壁にぶつかり続けた海外柔道指導者
12 星名秦 大学ラグビー界の聖人
13 田部武雄 ダイヤモンドと帝国日本を駆け回った遊撃手
14 劉長春と于希渭 対照的な人生を歩んだ満洲生まれの中国人アスリート
15 佐藤賢吉 バレーボールの発展を根底から支えたイノベーター
16 南洞邦夫 氷上満洲が生んだオリンピアン
17 瀧三七子 銀盤の女王たち
第二部 朝鮮
18 朴錫胤 野球と朝鮮人エリート
19 李相佰 帝国日本スポーツ界と朝鮮知識人
20 金容植 韓国サッカー界の父
21 孫基禎 帝国日本とマラソンの英雄
22 徐廷権 植民地朝鮮の英雄ボクサー
23 曺寧柱と大山倍達 空手と在日コリアンの戦前/戦後
24 金源権 幻のトリプルジャンパー
第三部 台湾
25 ラケナモ 台湾原住民陸上選手のさきがけ
26 張星賢 台湾人初のオリンピアン
27 柯子彰 アジアラグビー「永遠の一三番」
28 林月雲 台湾女子陸上の先駆者
29 呉昌征 日本プロ野球史上初の台湾人選手
30 陳英郎 張星賢が育てた中華民国初の台湾人五輪選手
第四部 内地
31 フランクリン・H・ブラウン スポーツ事業を展開したYMCA指導者
32 鈴木武 学生陸上を後援したドン・キホーテ
33 牛島辰熊 柔道家として、志士として
34 人見絹枝 帝国日本の注目を集めた女子選手
35 ヴィクトル・コンスタンチーノヴィチ・スタルヒン 日本人になれなかった巨人軍のエース
あとがき
【編者・執筆者紹介】(発行当時のものです)
高嶋 航(たかしま・こう)
1970年生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。
『帝国日本とスポーツ』(塙書房、2012年)、『国家とスポーツ:岡部平太と満洲の夢』(KADOKAWA、2020年)ほか。
金 誠(きん・まこと/キム・ソン)
1974年生まれ。札幌大学地域共創学群教授。
『近代日本・朝鮮とスポーツ:支配と抵抗、そして協力へ』(塙書房、2017年)、
『孫基禎―帝国日本の朝鮮人メダリスト』(中公新書、2020年)ほか。
新 雅史(あらた・まさふみ)
1973年生まれ。流通科学大学商学部専任講師。
『商店街はなぜ滅びるのか』(光文社新書、2012年)、『「東洋の魔女」論』(イースト・プレス、2013年)ほか。
佐々木 浩雄(ささき・ひろお)
1975年生まれ。龍谷大学文学部准教授。
『体操の日本近代:戦時期の集団体操と〈身体の国民化〉』(青弓社、2016年)、
「体操とナショナリズム:体操の国民的普及と国家政策化」(『オリンピックが生み出す愛国心:スポーツ・ナショナリズ
ムへの視点』かもがわ出版、2015年)ほか。
菅野 敦志(すがの・あつし)
1975年生まれ。名桜大学国際学群上級准教授。
『台湾の国家と文化―「脱日本化」・「中国化」・「本土化」』(勁草書房、2011年)、
『台湾の言語と文字―「国語」・「方言」・「文字改革」』(勁草書房、2012年)ほか。
束原 文郎(つかはら・ふみお)
1977年生まれ。京都先端科学大学健康医療学部准教授。
「体育会系神話の起源」(寒川恒夫編著『近代日本を創った身体』大修館書店、2017年)、
「スポーツ=モノづくりを起点としたまちづくり:下町ボブスレーネットワークプロジェクト(東京都大田区の事例)」
(松橋崇史ら編著『スポーツまちづくりの教科書』青弓社、2019年)ほか。
中嶋 哲也(なかじま・てつや)
1983年生まれ。茨城大学教育学部准教授。
『近代日本の武道論:〈武道のスポーツ化〉問題の誕生』(国書刊行会、2017年)、
「フィールドワークによる源了圓の「型」概念の相対化: 新陰流の稽古法に着目して」(『体育学研究』65巻、2020年)
ほか。
浜田 幸絵(はまだ・さちえ)
1983年生まれ。島根大学法文学部准教授。
『日本におけるメディア・オリンピックの誕生:ロサンゼルス・ベルリン・東京』(ミネルヴァ 書房、2016年)、
『〈東京オリンピック〉の誕生 : 1940年から2020年へ』(吉川弘文館、2018年)ほか。
藤田 大誠(ふぢた・ひろまさ)
1974年生まれ。國學院大學人間開発学部健康体育学科教授。
『近代国学の研究』(弘文堂、2007年)、『明治神宮以前・以後―近代神社をめぐる環境形成の構造転換―』
(共編著、鹿島出版会、2015年)ほか。
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