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塙選書119
混沌と
秩序から
生まれた
江戸町人の姿
江戸中期、すでに一〇〇万人の
人口を擁した大都市・江戸は、
根生(ねお)いの江戸っ子に加えて、
地方からの流入者も増加していた。
生活習慣の異なる人々の混在により
坩堝と化した江戸の都市民は、
たび重なる火災や洪水など
災害の直撃をうけながら逞しく生きた。
都市生活の不安と混沌の中から
新たな成長をとげた町人の姿を描く。
【目次】
まえがき-Book & Bootsで歴史をひらく-
1 歴史をつなぐ
2 江戸町触について
Ⅰ 江戸・東京の都市空間-「江戸一目図」の世界-
1 江戸の都市空間
2 江戸「一目図」の世界
3 津山藩御抱絵師・蕙斎
4 江戸・津山藩邸の位置
5 江戸・都市民の成長
6 蕙斎の文雅人交遊
Ⅱ 『江戸買物独案内』にみる商仕法-在方商人の江戸進出-
1 『買物独案内』の世界
2 『買物独案内』にみる引札・広告
3 大伝馬町一丁目の盛衰
4 大伝馬町一丁目の沽券図
5 仕切図と町割図
6 伊勢本店と江戸店
Ⅲ 都市民が支えた浮世風呂-湯屋株と町共同体-
1 江戸町方と湯屋営業
2 湯屋の火之用心
3 湯屋の新規営業
4 湯屋運営と入込湯
5 湯屋株と番組結成
Ⅳ 橋詰広場の勧進能-畳札と入込札-
1 町触にみる町入能
2 橋詰広場の勧進能
3 寛延三年の勧進能
4 幸橋門外の勧進能
5 筋違橋の勧進能
6 見物札の町方割当
7 町方公役金と見物札
Ⅴ もやし初物考-“旬”を喰らう江戸っ子-
1 もやし初物
2 江戸の食事情
3 江戸っ子の初物喰い
4 産地直販と問屋
5 もやし初物と促成栽培
6 江戸っ子の食欲
【著者紹介】(発行当時のものです)
戸沢行夫(とざわ・ゆきお)
1943年東京都生まれ。
慶応義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。
亜細亜大学名誉教授。
専攻は、日本経済史・日本社会史。
著書に『江戸の入札事情』など。
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