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都市論(首都論)・祭祀論・身分制論などを横断的に考察して、首都の秩序が国家の支配に結びつく構造を解明する。
【目次】
第一章 都城における支配と住民
―都市権門・賤民形成の歴史的前提―
第一節 都城における「公共事業」と労働編成
第二節 都城における「救貧政策」
第二章 「京中賑給」に関する基礎的考察
第一節 京中賑給の手続きとその意義
第二節 「京中賑給」の成立と展開
第三章 古代国家の都市政策―清掃の制を中心に―
第一節 弘仁十年十一月五日官符の意義
第二節 平安前期都市政策の特質
第四章 古代の「清掃」と国家の秩序
第一節 「掩骼埋●("比"の下に"肉")」について
第二節 京における汚穢処理
第三節 神社清掃と除災大祓
第五章 ハラエの重層性とその歴史的特質
第一節 公私のハラエの重層性
第二節 ハラエの対象
第六章 長屋王家の宗教的習俗について―散米を中心に―
第一節 長屋王家のハラエ
第二節 長屋王家の宗教的技能者
第七章 疫神祭祀と物忌にみる除災習俗の形成と展開
第一節 疫神祭祀にみる境界性と空間観念
第二節 除災・物忌習俗の広まり
第三節 疫神観念と穢観念との関連
《補論》物忌主体の重層性と公私の奉仕関係
第八章 都市王権論と公共性
第一節 都市王権論の論点
第二節 都市王権と公共性
第九章 穢観念の歴史的展開
第一節 穢概念の特質と浄穢意識の形成
第二節 奈良時代から平安前期への変化
第三節 穢からみた首都空間の性格
第十章 身分制と公共性
第一節 貧民への食の給付
第二節 社会編成としての身分制
【著者紹介】(発行当時のものです)
櫛木謙周(くしき・よしのり)
1951年大阪市生まれ。
京都大学大学院文学研究科博士後期課程学修退学。
京都府立大学文学部教授。
著書に『日本古代労働力編成の研究』など。
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