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本書は、日本近世村落社会の特質と変容を、さまざまな角度から明らかにしようとする意欲作。
序章に続いて、第一編「中世・近世移行期の村落」、第二編「近世村落における所有と生活」、第三編「藩地域と村落社会」という三編、全十一章からなる。
第一編では、十七世紀を中心に、中世・近世移行期の村落像の解明を目指す。
第二編では、第一編を受けて、近世中期以降を主な対象として、所有論を基軸としつつ、近世村落の特質を複数の切り口から明らかにしようと試る。
第三編には、信濃国松代藩真田家領をフィールドにして、武士―百姓関係を基軸に「藩地域」の特質を追究した論文を収める。
【目次】
第1編 中世・近世移行期の村落
1 村の世界
2 17世紀における土豪の土地所持の変化
-近江国坂田郡井戸村氏を事例として-
3 17世紀の三波川村における山論
4 近世の村と寺
-紀伊国伊都郡境原村を事例として-
第2編 近世村落における所有と生活
5 土地所有からみた近世村落の特質
6 諸身分・諸集団による「場」の所有
7 近世農民の生業と生活
-信濃国諏訪郡瀬沢村坂本家の場合-
8 天明3年浅間山噴火の記録と復興への努力
第3編 藩地域と村落社会
9 大名家文書のなかの「村方文書」
10 村方騒動からみた領主と百姓
11 藩地域論と地域社会論
-松代藩の事例から-
【著者紹介】(発行当時のものです)
渡辺尚志(わたなべ・たかし)
1957年東京都生まれ。
東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。
博士(文学)。
一橋大学大学院社会学研究科教授。
著書に『東西豪農の明治維新』『川と海からみた近世』など。
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