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律令国家への体制的転換である「大化改新」が歴史的事実かどうか、『孝徳紀』のなかの詔を逐一吟味し、客観的に考察する。
全編書き下ろし。
【目次】
序章 『孝徳紀』への疑い
第一節 「乙巳の変」と「大化改新」との膠着
第二節 「改新」研究の問題点
第三節 回顧的評価における近江朝と難波朝
第一章 六四〇年代の東アジア
第一節 これまでの研究
第二節 国際関係の時期区分と大唐帝国の羈縻州制支配
第三節 六四〇年代の朝鮮三国
第四節 六四〇年代の倭国の二つの政変
第二章 『古事記』『日本書紀』への過程
第一節 『記』『紀』の記録性
第二節 推古朝の修史
第三節 『古事記』と『日本書紀』との成立
第三章 「大化改新」の研究方法―改新詔の史料的検討を中心に―
第一節 改新研究の古典
第二節 改新詔研究の深化
第三節 大化改新虚構(否定)論の提起
第四節 改新虚構(否定)論の否定
第五節 検討の結論
第四章 品部廃止詔の検討
第一節 原史料としての和文的詔書
第二節 前文の君主思想
第三節 群臣を総称する定型句
第四節 「名」に関聯する諸問題
第五節 中央官制に関聯する諸問題
第五章 皇太子奏請文の内容
第一節 史料価値
第二節 入部
第三節 御名
第四節 所封る民
第五節 子代の入部
第六節 政策内容
結語―歴史的意義
第六章 郡県化による公民化の考察―東国国司詔を中心に―
<前篇>東国国司詔の基礎的検討
第一節 史料について
第二節 任務について
第三節 人物について
第四節 対象地域について
第五節 中間の概括
<後篇>地方組織の創設に関する考察
第一節 造籍について
第二節 校田について
第三節 兵庫・兵器について
第四節 「令制国」の成立時期
結語
第七章 旧俗改廃の詔の検討
第一節 新国家の喪葬統制
第二節 公民体制建設のための陋習の禁断
結章 壬申の乱と「大化改新」
【著者紹介】(発行当時のものです)
山尾幸久(やまお・ゆきひさ)
1935年中国に生まれる。
立命館大学文学部史学科卒業。
立命館大学大学院文学研究科修士課程修了。
立命館大学名誉教授。
著書に『古代の日朝関係』など。
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