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塙選書98
[穢れ]による
女性支配とは
古代から近代にかけて、女性を穢れた存在とすることにより
支配イデオロギーが構築される過程について、
律令制や神道、仏教との関連に着目し、
歴史学と民俗学との融合を図った、
斬新な視点より解明する。
相撲の土俵など、いまだに日本社会には女性が立ち入ることのできない空間がある。
その源をたどると、貴族や武家あるいは宗教関係者が、
支配体制を確立するために女性を穢れた存在としたことに行き着くのではないだろうか。
本書では女性の穢れの、古代から近代までの変遷およびその本質について、
律令制や神道、仏教等との関連に着目し、歴史学と民俗学との融合を図った、斬新な視点より解明する。
【目次】
第一章 近代日本社会における女性の穢れ
1 女性の穢れ-「産穢」「血穢」-とは
2 「産穢」の実態
3 産屋と習俗
4 産育習俗
5 「血穢」(月経の忌み)の実態
6 「産穢」と「血穢」(月経の忌み)の地域的偏差
第二章 古代日本社会における女性の穢れ
1 『養老令』と『弘仁式』・『延喜式』などの規定
2 記紀の世界
3 在地の民俗世界
4 女性抑圧のイデオロギー装置としての「産穢」と「血穢」
第三章 中世日本社会における女性の穢れ
1 貴族社会の様相
2 武家社会の様相
3 各神社の服忌令
4 『血盆経』の伝来
第四章 近世日本社会における女性の穢れ
1 江戸幕府の服忌令
2 各神社の服忌令
3 『血盆経』の流布
4 在地の民俗世界
第五章 女性の穢れの本質
1 女性の穢れの歴史的変遷
2 女性の穢れの本質
【著者紹介】(発行当時のものです)
成清弘和(なりきよ・ひろかず)
1951年兵庫県生まれ。
早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業。
神戸学院大学・園田学園女子大学非常勤講師。
著書に『律令家族法の研究』など
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