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塙選書110
天平の国際交流に光彩を放つ
「幻の王国」渤海と
平城京を結ぶ「北の回廊」
唐←→渤海←→北陸道←→平城京
東アジア大交流時代の渤海遺産と歴史的世界を展望する。
七世紀末に中国東北部から朝鮮半島北部にかけて建国された渤海は、
「海東盛国」とも称され、滅亡にいたるまでの約二三〇年間に、
日本を含めた周辺国と活発な対外交渉をもっていた。
渤海使・遣渤海使の発着・目的地となった渤海王城が、
平城京―北陸道―渤海国―唐都長安を結ぶ交流回廊に位置し、
人・物資・情報の移動と伝播を支えた歴史的世界を描く。
【目次】
序章 渤海王城と天平の交流―よみがえる渤海遺産―
1 渤海と日本の交流
2 王城の情報公開、
3 渤海使と「日本道」
4 王城遺跡をたどる
5 東アジアの交流遺産
Ⅰ 日本・渤海国の交流と課題
1 研究の背景
2 渤海国の王城と遺跡
3 渤海早期の渤海交流と王城
4 送渤海客使の帰国と加賀郡の津
Ⅱ 渤海文化遺産と交流回廊
1 中国東北地区と渤海遺産の集成
2 遣渤海使が滞在した渤海の王城
3 渤海文化遺産
4 北陸の対外交流拠点
Ⅲ 渤海の建国・王城と交流環境
1 渤海の建国と居城
2 東牟山を拠点とする段階
3 中京顕徳府の段階
4 上京龍泉府の段階
5 東京龍原府の段階
6 第二次上京竜龍府の段階
Ⅳ 渤海使と遣渤海使
1 東牟山・旧国の時代
2 中京顕徳府の時代
3 上京龍泉府の時代
4 東京龍原府の時代
5 第二次上京龍泉府の時代
6 加賀・能登の津と歴史環境
Ⅴ 渤海・唐遺址発見の和同開珎
1 渤海国上京龍泉府址発見の和同開珎(銅銭)
2 中国陝西省西安出土の和同開珎(銀銭)
3 中国河南省洛陽出土の和同開珎(銀銭)
4 和同開珎銀銭の発行
5 日本における和同銀銭の使用
6 第八次遣唐使と和同開珎の伝播
【著者紹介】(発行当時のものです)
藤井一二(ふじい・かずつぐ)
1941年東京都生まれ。
富山大学文理学部文学科卒業。
博士(文学)。
金沢星陵大学経済学部特任教授。
著書に『東大寺開田図の研究』など。
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