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本書は、受領制の成立・展開過程及び受領考課制度、さらには摂関・院政期の国家財政を精緻に分析し、受領=悪吏・貪吏というこれまでの一面的な受領像を打破し、受領制の内容と特質を具体的に解明する。
その結果、受領が平安時代の国家財政運営において不可欠の存在であったことを種々の角度から立証、今後の平安時代史研究の進展に貢献するところ大である。
【目次】
序章 受領制研究の成果と本書の課題
第一編 受領制の成立と展開
第一章 平安初期の受領と任用
第二章 大帳・正税帳制度の解体
第三章 弁済使の成立過程
第二編 受領制と国家財政
第一章 受領の私富と国家財政
第二章 摂関・院政期の国家財政と受領
第三章 国司苛政上訴について
第四章 知行国制の成立
補論一 伊予守藤原為任
補論二 院政期における家司受領と院司受領
第三編 受領考課制度の研究
第一章 受領考課制度の成立
第二章 受領考課制度の変容
第三章 受領考課制度の解体
付論
第一章 京進米と都城
第二章 「清胤王書状」と公文勘会
【著者紹介】(発行当時のものです)
寺内浩(てらうち・ひろし)
1955年大阪府生まれ。
京都大学文学部史学科国史学専攻卒業。
京都大学大学院文学研究科博士課程単位修得退学。
博士(文学)。
愛媛大学法文学部教授。
著書に『平安時代の地方軍制と天慶の乱』など。
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