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本書は鎌倉幕府法を取り上げた第一篇と、中世国家論を取り上げた第二篇とから成る。
権門体制論と東国国家論との総合の立場により、新稿を含む著者40年の蓄積の集大成。
【目次】
第一篇 鎌倉幕府法の特質
式目の世界
鎌倉幕府法の性格
私領の特質
知行論争の再検討
中世的倫理と法
思想史の困難さということ
惣領制序説
鎌倉幕府法の限界
第二篇 中世国家論の展望
鎌倉時代と鎌倉幕府
主従結合と鎌倉幕府
佐藤進一氏『日本の中世国家』を読んで
鎌倉・室町幕府と朝廷
鎌倉時代政治史像の再検討
封建制概念の形成
付篇
古沢・川合両氏の所論に関連して
守護制度の再検討
【著者紹介】(発行当時のものです)
上横手雅敬(うわよこて・まさたか)
1931年和歌山県生まれ。
京都大学文学部史学科卒業。
博士(文学)。
龍谷大学文学部教授・京都大学名誉教授。
著書に『日本中世政治史研究』『平家物語の虚構と真実(上)』『平家物語の虚構と真実(下)』など。
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