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平安貴族の御獄詣・熊野詣・中世の武士、近世にいたる民衆の参詣等を焦点に、社寺参詣の発展・衰退・参詣階層・その社会経済上の根拠、信仰内容等を総合的に論証する。
本書“新稿”は、旧著刊行以降の研究の進展に照し、一層の史料の博捜と著者長年の全国実地調査に基づき、旧著を全て解体、全く新たに書き下した著者畢生の労作。
【第5回角川源義賞受賞】
【目次】
第一章 古代の参詣
第一節 遠隔参詣の発生
第二節 平安貴族の参詣
第三節 院政期の熊野詣
第二章 中世参詣発達の諸因
第一節 信仰の伝播
1 社寺経済の変質
2 神社の勧請・末寺の建立
3 縁起と布教
4 勧進
第二節 中世交通発達の諸条件
1 旅宿の発達
2 貨幣の流通
3 海上交通の発達
第三節 社寺の受入体制
1 御師
2 先達
第四節 社会の援助
第五節 民衆の成長
1 民衆の成長
2 講
第三章 中世参詣の諸相
第一節 熊野詣
第二節 伊勢参宮
第三節 巡礼
1 西国巡礼
2 四国遍路
3 六十六部聖
第四節 高野山詣
第五節 本山参詣
第六節 諸社寺参詣
1 浄土系寺院
2 山岳信仰
3 七福神信仰
4 その他
第四章 中世参詣の意義と参詣の障碍
第一節 参詣の経済的・社会的意義
1 参詣の経済的意義
2 参詣の社会的意義
第二節 参詣の障碍
1 山賊・海賊・戦争
2 参詣者と関税
第三節 中世参詣の結び
第五章 近世初頭(織豊期)の参詣
第一節 近世参詣への発足
1 海賊・山賊の鎮圧
2 関所の撤廃
第二節 近世初頭(織豊期)の伊勢参宮
1 土佐・薩摩・日向・肥前・肥後の参宮
2 豊後の参宮
第六章 近世(江戸時代)の参詣発達の諸因
第一節 民衆の上昇
第二節 交通環境の好転
第三節 参詣の遊楽化
第四節 乞食参詣の横行
第五節 御師・宿坊の発達
第六節 講の発展
第七節 封建的規制
第七章 近世参詣の諸相Ⅰ 諸社寺参詣
第一節 中世的参詣の衰頽 -熊野詣-
第二節 高野山詣
第三節 本山参詣
第四節 金毘羅詣
第五節 善光寺参り
第六節 地方社寺詣
1 成田山
2 日光
3 秋葉山
4 津島社
5 厳島社
6 出雲大社
7 肥後清正公
第七節 霊山登山
1 出羽三山
2 豊前彦山
3 立山・白山
4 富士山
5 秩父三峰
6 相模大山
第八章 近世参詣の諸相Ⅱ 巡礼
第一節 西国巡礼
第二節 四国遍路
1 時代的推移と出自圏
2 階層と身分
3 接待
第三節 地方霊場の発達 -新西国と新四国-
第九章 近世参詣の諸相Ⅲ
第一節 伊勢参宮
第十章 近世参詣と民衆生活
第一節 武士参詣の凋落
第二節 参詣と民衆生活
第十一章 近世参詣民衆化の前進
第一節 抜け参り
第二節 お蔭げ参り
1 お蔭げ参りの歴史
2 お蔭げ参りの人々
結論
あとがき
索引
【著者紹介】(発行当時のものです)
新城常三(しんじょう・つねぞう)
1911年福島県生まれ。
東京大学文学部国史学科卒業。
博士(文学)。
北海道大学文学部教授・九州大学文学部教授・成城大学文芸学部教授などを歴任。
著書に『中世水運史の研究』など。
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