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旧はなわ新書

日本史上英雄と目される人物、田村麻呂・道真・将門・義経・時頼・正成・信長・秀吉等々の伝説化の経緯を、社会の動きと関連させ、新見を示し詳述、伝説研究に新分野を開く。

【目次】
１　英雄の伝説化
　　　英雄伝説の類型
２　坂上田村麻呂伝
　　　田村麻呂の経歴／悪路王との対決／伝播の理由／
３　道真と天神信仰
　　　北野社の創立／土師氏の氏神との関係／雷神信仰／神格の変化
４　将門と秀郷
　　　将門伝説の成立／将門伝説の類型／江戸氏と将門伝説／千葉氏と将門伝説
　　　／田原藤太秀郷
５　勃興期の源氏諸将－源頼光・義家・為朝－
　　　頼光と鬼／八幡太郎義家／為朝と琉球入り伝説
６　義経伝説の展開
　　　義経の一生／義経の従者／御曹司島渡り／変化する義経伝説
７　北条時頼と廻国伝説
　　　時頼の生涯／時頼の廻国／廻国は事実か／廻国伝説と得宗領
８　楠木正成の活躍
　　　『太平記』の性格／正成の伝説化／正成の評価
９　信長と秀吉
　　　信長と伝説／豊太閤物語
付　巴御前の物語
　　　木曽の女武者／義仲との別れ

【著者紹介】（発行当時のものです）
豊田武（とよだ・たけし）
1910年東京都生まれ。
東京帝国大学国史学科卒業。
東北大学名誉教授。
1980年逝去。