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塙選書79

原敬内閣の統治過程を構造的に把え直し、大正デモクラシー状況と異質なその政党政治の体質を浮彫りにする。
大正期のみならず、現代日本政治研究上に新しいページを加えた労作。

【目次】
序　大正デモクラシーと政党制研究の視角
Ⅰ　政党政治の成立過程
　　１　米騒動と政党行動
　　２　寺内内閣の統治能力
　　３　政権問題をめぐる山県と寺内と原の対応
　　４　原内閣創出の政局の推移
Ⅱ　原敬の体制構想と政治指導
　　１　政党政治の出現と国民の反応
　　２　内閣の組織
　　３　原敬の政治構想
　　４　統治過程の一断面
Ⅲ　原内閣の諸政策をめぐる社会情勢
　　１　国内諸政策推進の基調
　　２　民力涵養計画とその実施状況
　　３　普選運動の第一局面
　　４　普選運動の第二局面
Ⅳ　政党対抗配置の転換過程
　　１　第四二議会解散の政治的位置
　　２　選挙状況と地方の政情
　　３　原敬の貴族院縦断操作
　　４　政友会の体制縦断工作
Ⅴ　政党政治体制と政治改革の課題

【著者紹介】（発行当時のものです）
金原左門（きんばら・さもん）
1931年生まれ。
東京教育大学文学部社会科学科卒業。
東京教育大学大学院文学研究科博士課程修了。
中央大学法学部教授等を歴任。中央大学名誉教授。