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塙選書64
大宝・養老両律令の編纂・制定問題を通して、
藤原不比等とその四子を中心とする八世紀前半の
律令国家における支配体制の、具体的な機構・メカニズムを捉える。
【目次】
序章 養老律令の編纂 -養老二年成立説の否定とその意味-
1 問題の提起 -なぜ本章を序章にしたか-
2 養老律令の成立についての諸見解 -学説的展望-
3 諸論点の検討 -養老律令の成立はいつか-
4 養老二年成立説の形成 -仮託の時期と背景-
5 養老律令編纂の性格
-八世紀初頭の明法的な官人たちに関連して-
6 養老律令の成立 -むすびにかえて-
第一章 大宝令体制
1 大宝律令の成立 -律令制古代での大宝律令の位置-
2 大宝令体制 -議政官構成と「参議」・知太政官事-
3 慶雲期の様相 -農民の飢疫と政策-
第二章 和銅元年体制
1 和銅元年体制の成立 -和銅元年体制とはなにか-
2 平城造都をめぐる問題 -和銅元年体制下の政策と農民-
3 首皇子の立太子と藤原氏 -不比等政権確立への道-
第三章 不比等政権
1 武智麻呂と房前 -不比等の後継者の問題-
2 律令制支配の貫徹と行基 -不比等政権の政策-
3 明法試の成立
-養老令創始説の提起と大学寮明法科・文章科の成立過程-
第四章 長屋王首班体制から藤四子体制へ
1 知太政官事、内臣、左・右大臣 -律令国家権力のメカニズム-
2 災異説・土地政策の展開 -長屋王首班体制の政策-
3 藤四子体制の問題 -藤四子体制の性格とその挫折-
【著者紹介】(発行当時のものです)
野村忠夫(のむら・ただお)
1926年愛知県生まれ。
東京大学文学部史学科卒業。
岐阜大学名誉教授。
著書に『古代官僚の世界』など。
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