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かぐや姫と浦島
物語文学の誕生と神仙ワールド
渡辺 秀夫 著
2018年4月発行
塙選書123 B6判 298頁
定価
3,080 円 (本体2,800 円+税)
ISBN 978-4-8273-3123-3
発売日 2018/04
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塙選書123
平安時代の読者になって
かぐや姫の正体を明かし
もうひとりの浦島に出会う
竹から誕生するという現代人には不可解なかぐや姫は、成立時に流行した中国文学の神仙の影響をうけている。
天界の女仙かぐや姫の『竹取物語』が生まれ、仙界へ行った男仙浦島の『続浦島子伝記』が創作された平安前期の読者になり、ひと味ちがう読み方・読まれ方を知る。
文化の多様性に着目し、日本の古典文学を読み解く面白さを紹介する。
【目次】
はじめに
序 章 本書のアプローチ・方法論にかえて
第一章 神仙ワールドの「竹」
第二章 『竹取物語』の作者層と神仙ワールド
第三章 神仙小説からみる仙界の諸相―天上界のしくみ
第四章 方術の描かれる物語―『竹取物語』の場面描写
第五章 かぐや姫の罪―仙女の降誕と帰還の論理
第六章 かぐや姫の昇天と不死薬―仙薬の諸相
第七章 「謫仙譚」のプロット構成とかぐや姫
第八章 「仙境訪問譚」のプロット構成と浦島
第九章 『続浦島子伝記』―平安朝の伝奇小説
終 章 かぐや姫と浦島―物語文学と伝奇のあいだ
あとがき
【著者紹介】(発行当時のものです)
渡辺 秀夫(わたなべ・ひでお)
1948年神奈川県生まれ。
早稲田大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程単位取得。
博士(文学)。
中国北京日本学研究センター派遣教授・ワルシャワ大学東洋学部客員教授等を歴任。
現在、信州大学名誉教授。
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