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塙選書114
没後五十年
柳田國男の教育構想が
混迷する現代の教育に一石を投じる。
《歴史的な思考力・判断力と主体的な国語能力をそなえた自立した人間の育成》
を唱えた柳田國男の教育構想を解き明かす
農政学から民俗学へと、柳田國男の学問の展開を方向づけたものが、
国民の主体形成=教育への課題意識であったことを示し、柳田が構想した主体的な思考力を支える「考へる言葉」を育てる国語教育と、歴史的な思考力・判断力を基礎づける「史心」を養成する社会科教育を明らかにし、柳田の教育への情熱が混迷する現代の教育に新たな光明を与える。
【目次】
第一章 教育への関心―なぜ「教育」に関心を持ったのか―
1 農政学期における課題意識(一九〇〇~一〇)
2 「郷土研究」期における課題意識(一九一〇~三〇)
3 一九三〇年以前の教育観の形成
4 前代教育への注目とその視角
5 前代教育から何を学ぼうとしたのか
6 教育の習俗研究の意味
第二章 国語教育の構想―「考へる言葉」を育てる国語教育―
1 ことばへの関心
2 前代国語教育への課題意識
3 学校国語教育の問題点と改革の方向
4 一九三〇年代の国語史研究
5 国語史研究と国語教育構想との関係
6 戦後の国語教育論
第三章 社会科教育の構想―「史心」を育てる社会科教育―
1 社会科への関わり
2 柳田社会科の形成
3 社会科教育の目的と方法
4 教科書『日本の社会』
5 子どものための歴史教育構想
【著者紹介】(発行当時のものです)
関口敏美(せきぐち・としみ)
奈良女子大学文学部卒業。
奈良女子大学大学院人間文化研究科博士課程単位取得退学。
博士(学術)。
大谷大学文学部教授。
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