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塙選書113
天が私を滅ぼそうとする
と嘆いた覇王・項羽の運命に
父・談と自身の境遇を重ね
天道の是非を問うた司馬遷
伝記文学としての『史記』の文学性や主題
中国・日本文学への影響
言葉や表現のおもしろさ
史記研究の歴史をたどり
読み継がれる魅力に迫る
歴史書として名高い前漢・司馬遷の『史記』を伝記文学という視点からとらえなおし、
『史記』のもつ文学性や主題、中国古典のなかでの位置づけ、
『源氏物語』『日本外史』といった日本文学への影響、
言葉や表現のもつおもしろさ、『史記』研究の歴史など、
多方面から読み継がれる『史記』の魅力にせまる。
【目次】
Ⅰ 伝記文学・『史記』へのいざない
1 伝記文学としての『史記』
2 『史記』の主題
Ⅱ 『史記』と中国文学
1 筆の伝記「毛穎の伝」
2 虫の伝記「●(虫ヘンに負)●(虫ヘンに版)の伝」
3 『史記』から韓愈・柳宗元へ
Ⅲ 『史記』と日本文学
1 『源氏物語』と『史記』本紀
2 『日本外史』と『史記』世家
Ⅳ 『史記』のことば
1 『史記』で出会うことば
2 『史記』のことわざ
3 『史記』の「滑稽」
Ⅴ 『史記』を追いかけた日本人
1 日本に残る『史記』古写本と書き入れ
2 『史記』テキストの決定版を作った滝川亀太郎
3 『史記会注考証』の価値に注目した水沢利忠
【著者紹介】(発行当時のものです)
谷口匡(たにぐち・ただし)
1963年鳥取県生まれ。
筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科満期退学。
京都教育大学教育学部教授。
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