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本書は、日本中世仏教の形成を東アジアの視点から究明し、また中世仏教の実態を顕・密の両寺院に即して解明することを目的とする。
文書・記録のほか、聖教を政治・外交史料として積極的に用い、仁和寺など王権密着の真言宗寺院や、東大寺など王権から自立した南都寺院の双方を素材として、中世仏教・寺院の果たした宗教活動の政治的機能を解明し、また中世寺院の宗教権門としての支配の実態を考究、さらにそれらを踏まえた日本中世の顕密仏教の成立を中国仏教の歴史的変容に対する日本側の対応の変化であると指摘した労作。
【目次】
はじめに 本書の視角
第一部 真言密教と中世王権
1 仁和寺御室考
2 仁和寺と大覚寺
3 密教修法からみた治承・寿永内乱と後白河院の王権
4 高山寺旧蔵「究竟僧綱任」
第二部 南都仏教と宗教権門
5 藤原頼長の因明研究と南都仏教
6 東大寺二月堂修二会と黒田荘
7 黒田荘と境絵図
8 新出千載家文書にみる造東大寺大勧進と鎌倉幕府
9 「東大寺戒壇院年中行事」にみる中世戒壇院の諸相
第三部 東アジアにおける日本中世仏教
10 高麗続蔵経と中世日本
11 自己認識としての顕密体制と「東アジア」
12 東大寺図書館蔵覚憲撰『三国伝灯記』
特論 重源にみる社会変動期の政治と仏教
1 南都と密教
2 重源の勧進と開発
3 東大寺の再生と重源の勧進
【著者紹介】(発行当時のものです)
横内裕人(よこうち・ひろと)
1969年長野県生まれ。
京都大学文学部史学科卒業。
京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。
京都府立大学文学部准教授。
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