遼寧青銅器文化、中国外郭圏の銅戈、燕国系初期鉄器などの青銅器や鉄器をめぐる問題に着目し、弥生文化の起源を東アジア全体のなかで考察し新しい歴史像の構築を試みる。

【目次】
序
第１章 弥生文化の起源と東アジア金属器文化
　　第１節 本書の課題
　　第２節 弥生青銅器の起源をめぐる議論
　　第３節 弥生鉄器の起源をめぐる議論
第２章 弥生青銅器の起源と遼寧青銅器文化
　　第１節 研究の舞台
　　第２節 銅剣の起源
　　第３節 銅矛の起源
　　第４節 細形銅矛の起源
　　第５節 銅戈の起源
　　第６節 動物意匠の起源
第３章 中国外郭圏と弥生文化
　　第１節 中国外郭圏の問題
　　第２節 ベトナム南部青銅器文化の特色
　　第３節 東南アジアの銅戈と弥生銅戈
第４章 弥生鉄器の起源と燕国
　　第１節 春秋戦国期の燕国と弥生文化
　　第２節 春秋戦国期の燕国系初期鉄器と東方への拡散
　　第３節 燕国系鉄製農具と弥生文化
第５章 結論
附編 東アジアにおける金属器資料の調査と研究

【著者紹介】（発行当時のものです）
小林　青樹（こばやし・せいじ）
1966年群馬県生まれ。
國學院大学大学院文学研究科博士課程後期日本史学専攻満期退学。
博士（文学）。
奈良大学文学部文化財学科教授。