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第一部「祥瑞・呪符・占術」では中国思想・文献が日本に与えた影響などを検討し、第二部「時間・音・感性」では日本古代の時間意識と音、発音、視覚などについて考察し、歴史学研究・文学研究の手法を用いて、日本の古代を中心とした中国文化の受容や選択の問題の解明を試みる。
【目次】
序章 日本古代における中国文化受容研究の方法試論
1 出典研究
2 小島憲之氏の『日本書紀』、その他の研究
3 歴史学への援用
4 学際的研究へむけて
【第一部】 祥瑞・呪符・占術
第一章 藤原朝臣麻呂の祥瑞関与
第二章 類書『稽瑞』と祥瑞品目
-唐礼部式と延喜治部省式祥瑞条に関連して-
第三章 類書『稽瑞』の成立年代について
第四章 僧円能作成の厭符について-日本古代呪符の系譜-
第五章 日本呪符の系譜-天地瑞祥志・道蔵・日用類書-
第六章 日本古典文学に見る情報交流の方法-「札」とその周辺-
第七章 「風角」(風占)と風をめぐる日中の相異
【第二部】 時間・音・感性
第一章 〈雲を見る〉こと
第二章 日本古代における時間をめぐる二つの文化圏
第三章 景戒の時間意識と叙述の選択
第四章 大津皇子詩と陳後主詩-「鼓声」をめぐって-
第五章 奈良時代の言語政策-〈漢音〉学習を中心に-
第六章 非唐人音博士の誕生
-古代における唐認識再検討への覚書-
第七章 奈良時代の『日本書紀』読書-養老講書をめぐって-
第八章 弘仁の日本書紀講書と文章経国思想
終章 東アジアにおける書籍と文化の交流をめぐって
-〈ブックロード〉を点検する-
【著者紹介】(発行当時のものです)
水口幹記(みずぐち・もとき)
1970年東京都生まれ。
早稲田大学第一文学部卒業。
早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。
藤女子大学文学部日本語・日本文学科准教授。
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