東アジア社会に受容された漢籍と出版事業の関連などを考察する。
貴重な写真（カラー写真32頁・モノクロ写真32頁）を豊富に採録する。

【目次】
第１部　中国の典籍と版元
　第１章 『普覆週流五十三参宝巻』の研究･
　第２章 『姚秦三蔵西経取清解論』の研究
　第３章　唐鍾馗全伝版本考
　第４章　『全像金字西遊記絵本』の内容とその特徴
　第５章　費守斎刊三国志伝について
　第６章　鄭雲林刊三国志伝と建陽・鄭氏宗文堂について
　第７章 『歴代三十四家文集』の性格について
第２部　朝鮮朝の翻刻漢籍
　序　章　朝鮮版『文選』諸本の書誌研究
　第１章　朝鮮版六臣注『文選』の伝本
　第２章　朝鮮版六臣注『文選』の研究
　第３章　朝鮮版五臣注『文選』の研究･
第３部　日本の典籍蒐集と文化形成
　序　章　中世日本の典籍に見える大陸文化の影響
　第１章　江戸時代における中国烟粉小説の舶来について
　第２章　大聖寺藩漢学受容の研究
　第３章　大聖寺藩における漢籍の蒐集とその性格
　第４章　富山藩の漢学と漢籍･
第４部　東アジア古典籍の諸相
　第１章　新出の（伝）夏珪「長江万里図」について
　第２章　『以呂波分書目』の来歴と内容
　第３章　加陽所見宋元版・旧鈔本・古活字本提要
　第４章　大聖寺藩旧蔵漢籍提要

【著者紹介】（発行当時のものです）
磯部彰（いそべ・あきら）
1950年生まれ。
東京学芸大学教育学部Ｂ類社会科教育専攻卒業。
東北大学大学院文学研究科博士課程単位所得退学。
博士（文学）。
東北大学東北アジア研究センター教授。
著書に『旅行く孫悟空－東アジアの西遊記－』など。