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環日本海沿岸地域を中心に、日本、中国、ロシア等の諸国が、歴史的にどのような交流を持って影響を受けていたか、考古学・文献史学等の視点より解き明かす。
【目次】
1.白主土城の諸問題
白主土城の発掘調査(前川要)
クリリオン館の国際研究(アレクサンダー・ワシレフスキー)
白主土城をめぐる諸問題(中村和之)
沿海地方の中世古城(アレクサンダー・イブリエフ)
渤海・女真の山城について(小嶋芳孝)
モンゴルの囲壁都市(ダンディンスレン・ツェヴェンドルジ)
廃墟の文明―元上都(魏堅)
北海道のチャシの様相(宇田川洋)
チャシ以前の防御壁をもった遺跡について(右代啓視)
道南十二館(千田嘉博)
北の公益拠点としての道南十二館(小口雅史)
北日本の古代防御性集落(三浦圭介)
防御的機能をもつ集落と出現(井出靖夫)
2.北東アジアの古代から中世の土器様相
北東アジアの中世土器地域圏(臼杵勲)
サハリンの出土オホーツク土器の編年(熊木俊朗)
「サハリンの様相」熊木俊朗氏報告に対するコメント(小野裕子)
靺鞨陶器の地域区分・時期区分および相関する問題の研究(喬梁)
早期中世プリアムーリエ地方諸民族の民族史資料としての土器(セルゲイ・ネステロフ)
擦文文化の時間軸の検討(天野哲也・小野裕子)
北海道内における擦文土器の終末時期について(澤井玄)
本州北部から見た擦文土器の発生と終焉について(三浦圭介)
3.北東アジア流通の諸様相
交易過程の研究における渤海・金・東夏の陶磁器の役割(エフゲーニャ・ゲルマン)
環日本海交流史の様相(小嶋芳孝)
東日本の鉄鍋(越田賢一郎)
13~15世紀のアムール下流の奴児干永寧寺の研究成果(アレクサンダー・アルテミエフ)
奴児干永寧寺の研究と課題(中村和之)
4.付編
文献史から見た日本海交流と女真(藤田明良)
北方方形土城を巡る諸問題(小口雅史)
考古学とエスニシティー(加藤博文)
北東日本海域の古代・中世土器編年(臼杵勲・熊木俊朗・澤井玄・井出靖夫)
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