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従来の文献史学においては、都市史の研究の中心は町人地であり、武家地は研究のテーマとはならなかったが、人口・面積で城下町の大半を占める武家地の研究をかいたままでは都市史の研究は不十分であった。
本書は研究が手薄であった武家地を研究の対象とし、日本の前近代都市の代表のひとつであり、多くが今日の都市の母体である城下町を総合的に解明しようとした、気鋭の力作。
【目次】
Ⅰ 江戸の拡大と武家地
第一章 「場末」地域の成立
第二章 江戸近接農村における抱屋敷の展開
第三章 町屋敷を持つ武家たち
Ⅱ 都市居住者としての役
第一章 江戸武家方辻番の制度的検討
第二章 江戸武家方辻番政策の再検討
Ⅲ 武家屋敷の消費と都市社会
第一章 旧大名家嫡子の消費・藩邸作事と東京の商人・職人
第二章 旧大名家嫡子の食生活と東京の商人・職人
Ⅳ 武家屋敷と寺社
第一章 江戸における大名家の行事と信仰
第二章 大名家の江戸の菩提寺の成立と当主の「葬地」
第三章 江戸における大名家の葬祭と菩提寺・商人・職人
補論一 江戸藩邸と都市社会
補論二 江戸藩邸の多様な出入
補論三 日本近世考古学と文献史学
【著者紹介】(発行当時のものです)
岩淵令治(いわぶち・れいじ)
1966年東京都生まれ。
学習院大学文学部史学科卒業。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。
博士(文学)。
国立歴史民俗博物館研究部歴史研究系助手。
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