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万葉集の研究は近来ますます盛んである。
本書は、学界第一線に活躍中の執筆者が、紙数の制限を受けず、テーマに縛られることなく、十分に驥足をのばし、心ゆくまで意を尽した、現万葉学の進歩に資する鋭利な各新稿論文を収める。
毎年1回発行予定
【目次】
「玉藻」の表象性と哀歌―人麻呂一九四~五歌に関する試論―(影山尚之)
柿本人麻呂作歌における「われ」―その視点と方法―(茂野智大)
二つの思いを詠む長歌―巻十三・三二四三、三二七六、三二七八―(垣見修司)
『万葉集』における「喚辞」(鉄野昌弘)
『出雲国風土記』と神話―神話を神話として記す風土記―(伊藤 剣)
日本書紀歴代巻に見える三字動詞―その成り立ちと偏在をめぐって―(葛西太一)
萬葉集の清濁表記論再考(尾山 慎)
万葉の藤―「伊久里の杜」をめぐる江戸時代後期の郷土意識―(三上喜孝)
国司の赴任と家族(渡辺 滋)
日本古代文化と女性(河上麻由子)
『万葉集』の大后―「大后」の使用時期をめぐって―(遠藤みどり)
【編者・執筆者紹介】(発行当時のものです)
鉄野昌弘(てつの・まさひろ)東京大学大学院人文社会系研究科教授
奥村和美(おくむら・かずみ)奈良女子大学研究院人文科学系教授
影山尚之(かげやま・ひさゆき)武庫川女子大学教授
茂野智大(しげの・ともひろ)筑波大学人文社会系助教
垣見修司(かきみ・しゅうじ)同志社大学文学部教授
伊藤剣(いとう・けん)明治大学法学部専任准教授
葛西太一(かさい・たいち)筑波大学人文社会系准教授
尾山慎(おやま・しん)奈良女子大学研究院人文科学系准教授
三上喜孝(みかみ・よしたか)国立歴史民俗博物館教授
渡辺滋(わたなべ・しげる)山口県立大学国際文化学部准教授
河上麻由子(かわかみ・まゆこ)大阪大学大学院人文学研究科准教授
遠藤みどり(えんどう・みどり)お茶の水女子大学基幹研究院人文科学系助教
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