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万葉集末四巻(巻十七~二十)の主題、伝聞歌、題詞・左注を中心に考察し、末四巻が幾つかの主題を軸に編まれ、その総体が家持歌日記として構想されていることを証す。
【目次】
第一部 歌日記の手法
第一章 大伴家持のホトトギス詠―万葉集末四巻と立夏―
第二章 家持と書持の贈答―「橘の玉貫く月」をめぐって―
第三章 万葉集の餞宴の歌―家持送別の宴を中心として―
第四章 大伴家持の宮廷讃歌―長歌体讃歌の意義―
第五章 大伴家持の春愁歌
第六章 大伴家持の陳私拙懐一首―万葉讃歌の終焉―
補論 家持亡妾悲傷歌の構想
第二部 歌日記と伝聞歌
第一章 万葉集末四巻の伝聞歌―家持歌日記の方法―
第二章 大宰の時の梅花に追和する新しき歌―万葉集の梅柳―
第三章 射水郡の駅館の屋の柱に題著せる歌―題壁と駅―
第四章 万葉集巻二十における伝聞歌の採録―天平勝宝七歳防人歌をめぐって―
第五章 大伴家持の防人関係長歌―行路死人歌の系譜―
補論一 防人関係長歌の構想
補論二 防人歌の蒐集と家持
第三部 歌日記の題詞左注
第一章 万葉集末四巻における作者無記の歌―歌日記の編纂と家持―
第二章 依興―家持歌日記の問題として―
第三章 述懐―天平十九年のホトトギス詠―
第四章 拙懐―帰京後の家持―
第五章 応詔―「伝統」の創造―
第六章 未奏―帰京後の宴―
結語 万葉集末四巻をどう捉えるか
【著者紹介】(発行当時のものです)
松田聡(まつだ・さとし)
1967年千葉県生まれ。
早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。
岡山大学大学院教育学研究科准教授。博士(文学)。
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