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第一部では平家琵琶は平家の怨霊を鎮魂する儀礼的芸能であり、それが能や狂言へと有機的な交流をもったことを解説。
第二部では具体的に台本と読み本を比較しながら詳解する。
【目次】
I 琵琶法師の『平家物語』
1 物語に<歴史>を読むということ
2 琵琶法師が語る『平家物語』
3 怨霊と鎮魂
4 盲人と当道座
5 平家琵琶としての『平家物語』
6 結語
II 平家琵琶と能の修羅を読む
1 舟影も人影も見えずなりにけり―『俊寛』―
2 埋れ木の花さく事もなかりしに―『頼政』と『鵺』―
3 亡き世語りも恥づかしと―『実盛』―
4 鎧がおもうなつたるぞや―『巴』と『兼平』―
5 武勲の物語から死者の物語へ―一の谷のいくさ物語―
6 花や今宵のあるじならまし―『忠度』―
7 あら名残惜しの夜遊やは―『経政』―
8 狂言綺語、讃仏乗の因―『敦盛』―
9 命は惜しきものなり―『知章』―
10 成就得脱の身となり行くぞありがたき―『通盛』―
11 あのほとりぞと夕波の―『藤戸』―
12 見れば思ひの乱れ髪―『清経』―
13 屋島いくさの義経―『八島』―
14 わが身一つの罪業にこそならめ―『重衡』―
15 源氏讃歎の能―『盛久』『景清』―
16 跡しらなみとぞなりにける―『舟弁慶』―
17 これ六道にたがはじ―『小原御幸』―
18 結語
【著者紹介】(発行当時のものです)
山下宏明(やました・ひろあき)
1931年生まれ。
神戸大学文学部卒業。
東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。
愛知淑徳大学教授。
中世文学専攻。
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