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全国の万葉故地をくまなく丹念に歩いた著者の経験に裏付けられた26篇の万葉風土論。
高橋虫麻呂・大伴家持の二歌人を軸に奈良朝の著名歌人の風土意識、さらには防人、遣新羅使人など集団の醸成する気分と風土との関係にまで及び、単なる万葉地理研究ではなく、万葉歌人と風土との相互の関わりを鋭く追求する類例を見ない万葉風土研究書。
【目次】
大伴家持の風土
水辺の歌人─風土考序説
佐保・高円─風土表現の諸相
奈呉の海─越中生活の一齣
布勢水海─あじ鴨の群れと藤波の花
難波─堀江の独詠歌
住吉─浜松が根
吉野─遙か越中より
遊び─大宰府の回想
家持と虫麻呂─越中と龍田
奈良朝歌人の風土
山部赤人─明石潟・潮干の道
大伴旅人─鞆の浦・敏馬の崎
笠金村─吉野の瀧と摂播の海
山上憶良─大伴の三津
田辺福麻呂─難波宮の鶴群
集団歌人の風土
防人歌─常陸国久慈川
遣新羅使人 一─内海・筑紫
遣新羅使人 二─筑紫の山々
海浜挽歌─狭岑島・神島
風土の原点─故郷の飛鳥
高橋虫麻呂の風土
風雨の歌人─風土考序説
手綱の浜─常陸風土への挨拶
筑波山─かがひに遊ぶ
苅り野橋─東国七夕の別れ
墨吉─摂津住吉の岸
龍田─岡辺の道
虫麻呂風土─連作的手法について
万葉地図
【著者紹介】(発行当時のものです)
清原和義(きよはら・かずよし)
1938年大阪府生まれ。
大阪大学文学部卒業。
大阪大学大学院文学研究科修士課程修了。
武庫川女子大学文学部教授。
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