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本書一・二は、天皇中心の政治体制をもっともよく反映する皇族系譜の具体的様態を、皇族出身皇妃の記述の矛盾や不自然な叙述をめぐって浮き彫りにし、かつ、そこに内包する古事記神話構成の経緯を示す“天”の用語を手掛りに、別天神系譜より神生み神話にみられる記の諸伝承結集統合の具体相およびその理念を追求、古事記全体における再編成の論理を明らかにする。
一・二が古事記・日本書紀の記す天皇系譜・神話に主として成立論の視点から詳細な分析を加えたのに対し、三では、古事記を「作品」として追究し、神話を論ずる。「作品」としての古事記を追究する中で、海幸山幸等の神話を持ち伝える集団の問題から、古事記がこれらの神話をどのように組み込んだかを論述し、併せて日本書紀の記述を詳細に分析する。
現在、学界に注目されている、日本古代王権に関る、大嘗祭、新嘗祭、鎮魂祭、内侍所神楽、三種の神器、伊勢神宮の祭祀等々の宮廷的諸儀礼の原義、祭神論、変遷過程などを精緻な文献と神話学、民俗学、民族学等広汎な比較学をも駆使、多角的、総合的に解明。
また王権儀礼に関係深い宮廷伶人、古朝鮮の王権儀礼の問題にも論究す。内外諸学界からも絶賛の書。
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