小 計 | 0 円 | ||
消費税 | 0 円 | ||
合 計 | 0 円 |
現代では人々に、学問の神として信仰されている「天神さん」。
その祭神は普通、菅原道真といわれているが、正確には菅原道真の「超怨霊」であり、貴族から一般民衆にまでひろく恐れられ、後に超能力をもった招福神として信仰されるようになった。
本書では、古代から中世への移行期に成立した天神信仰について、その歴史的位置付けを詳細に検討する。
【目次】
第一章 王土思想と神仏習合
1 律令制古代村落の崩壊と神仏習合の展開
2 摂関時代の歴史的位置
3 院政期における「王法・仏法」の形成
第二章 律令国家の変質と文化の転換
1 変貌する律令国家の様相
2 御霊信仰の形成と展開
3 摂関期の村落
4 中世における天神信仰のひろまり
5 国風文化の歴史的位置 -源信の国際感覚-
第三章 日本院政期文化の歴史的位置
1 はじめに
2 院政期文化の形成過程
-『平家物語』成立以前の琵琶法師は何を語っていたか-
3 院政期文化の形成と『平家物語』の成立・成長
4 おわりに -展望にかえて-
付記1 メトロポリタン美術館本天神縁起絵巻「延喜帝堕獄の場面」の
カラー写真を紹介するにあたって
付記2 メトロポリタン本天神縁起絵巻の伝来補訂
第四章 天神信仰の歴史的位置 -藤原克己氏の論文に接して-
1 天神信仰は御霊信仰の一種か
2 八幡と天神
第五章 天神信仰の歴史的展開
第六章 『道賢上人冥途記』・『日藏夢記』考
終章 世界の普遍的知性と菅原道真
【著者紹介】(発行当時のものです)
河音能平(かわね・よしやす)
1933年兵庫県生まれ。
京都大学文学部史学科卒業。
大阪市立大学名誉教授。
Copyright 1994 Hanawashobo CO.LTD, All Rights Reserved.