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万葉集の一首一首の歌を形成する「語」、その語の運用としての「歌」、「歌」の集成体としての「体」という見地にたって、具体的に作品に即して総合的な作品解釈を目指す。
万葉集の解釈の視点から、著者がこれまでに著した貴重な論稿45篇を収載した、著者初の論文集。
【目次】
第一部 万葉歌の解釈
序 万葉歌の解釈
Ⅰ 「体」からのアプローチ
一 巻一巻頭歌群の意義
二 山を越す風
三 巻一巻頭歌群の照応
四 巻十四東歌私見
五 柿本人麻呂の表現をめぐって
六 柿本人麻呂の吉野讃歌
七 伝説歌の形成─姫島の松原の娘子の歌をめぐって─
八 万葉四首歌拾遺
九 高市黒人覚書─巻三・二七六の歌をめぐって─
十 問答歌の一解釈
Ⅱ 「歌」からのアプローチ
十一 巻一・二五番の天武天皇御製歌の成立過程について
十二 天武天皇と藤原夫人の雪の贈答歌
十三 標結へ我が背
十四 穂積皇子の御歌─巻八・一五一三をめぐって─
十五 萩の花咲きてありや─大納言大伴卿の薨ぜし時の歌について─
十六 通いの歌の一様相─巻十一・二四二五の歌私解─
十七 宮人の安眠も寝ず
十八 解釈からの訓詁
十九 色丹出与─巻四・六六九の訓詁について─
Ⅲ 「語」からのアプローチ
二十 紫のにほへる妹
二十一 柿本人麻呂の紀伊の歌
二十二 雪驪朝楽毛─巻三・二六二の訓詁について─
二十三 「諸弟らが練の村戸」試案─歌と人名─
二十四 志賀白水郎歌十首の尼崎本書き入れについて
二十五 「うらま」か「うらみ」か
二十六 「言問はぬ木すらあぢさゐ」再考
二十七 「不生物呼」(万葉集巻九・一八〇七)の訓をめぐって
第二部 万葉歌の諸相
一 伝説歌の女性
二 大神の酒宴歌
三 笹の葉はみ山もさやに─「乱友」考─
四 山城国の歌
五 万葉集の「美」について
六 巻一巻頭歌の作者について
七 万葉集の「楽し」
八 共に潟に出で
九 天理市と万葉集
十 矢立杉と万葉歌
十一 訓詁─「刺」か「判」か
十二 越中万葉の意義
十三 万葉の衣
十四 春の苑紅にほふ
十五 家持の「虚」
附 論
一 童謡の方法
二 イメージと表現形式
三 歌謡と万葉歌
【著者紹介】(発行当時のものです)
坂本信幸(さかもと・のぶゆき)
1947年高知県生まれ。
同志社大学大学院文学研究科国文学専攻修士課程修了。
奈良女子大学名誉教授。高岡市万葉歴史館館長。
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