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本書は三部より構成され、
第一部では『万葉集』のみならず、『古事記』『日本書紀』『懐風藻』にも論及し、
第二部・第三部では、『万葉集』後期(奈良時代)を代表する大伴旅人、山上憶良、大伴家持、三人の歌風ないし作品について丹念な分析をおこない、中国文学を意欲的に摂取し、創作意識の際立った、三人の、特に憶良の歌風の基盤に迫る。
【目次】
万葉集と中国文学
Ⅰ 万葉集における中国文学の受容
引証と訓釈
毛詩と万葉集
万葉集における花鳥の擬人化
万葉集における「報」と「和」の問題
願文・書儀の受容
歌の由縁ということ
万葉集の「寄物陳思歌」と「譬喩歌」
懐風藻
典籍受容の問題
漢魏六朝詩 初唐詩 詠物詩 楚辞 文選
玉台新詠 経書 初学書と家訓 老荘と神仙思想
史書 小説と伝記 遊仙窟 字書 類書 書儀・尺牘類
敦煌文書・吐魯番出土文書 仏典と仏教的詩文 暦と節物
年中行事
Ⅱ 大伴旅人と山上憶良
望郷
終焉の志 -旅人の望郷歌-
詩と歌の接点 -大伴旅人の表記・表現をめぐって-
理と情 -憶良の相克-
憶良 -死と愛-
憶良の挽歌詩
山上憶良 -子らを思ふ二つの歌-
貧窮問答の歌 -短歌をめぐって-
憶良の熊擬哀悼歌
掌中の愛 -恋男子名古日歌-
山上憶良 -老身重病経年辛苦及思児等歌-
憶良の辞世歌
Ⅲ 大伴家持
歌人の出発 -家持の初期詠物歌-
大伴家持 -ほととぎすの詠をめぐって-
遙かなるほととぎすの声 -家持の越中守時代の詠作をめぐって-
越の路のふたり -家持・池主と「山柿之門」-
万葉五賦の形式
家持の雪月梅花を詠む歌
家持の桃季の歌
家持の春愁の歌 -その表現をめぐって-
時の花 -勝宝九歳秋の家持-
天平万葉の流れ
【著者紹介】(発行当時のものです)
芳賀紀雄(はが・のりお)
1946年茨城県生まれ。
京都大学文学部卒業。
京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。
筑波大学教授。
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